なんてことのないひとりぼっち

久々に雨が降ってた。雨は記憶や感情やその場の空気をみんな繋げてひとまとめにするみたいだ。コンクリートの冷たさも大きな木の下にある土の温かみも、すべておんなじ囲いの中。僕は僕の描いた絵を眺めたり狭い部屋の模様替えをしているが、この部屋に居る…

to tralfamadore

最近調子はどうですか?元気ならなにより。それがなにより。僕、はいつでも元気です。だから悩んだり怠けたりもしてる。けどもう誰にも内緒で遠くへ行ったりはしません。あの頃はずいぶん身勝手でした。誰も傷つけたくないのならば僕、は僕、自身と向き合う…

私は黙って歌います

「日の出」という歌を友達が歌っていた。ライブハウスに出演する人たち、若い僕や自分自身のことを歌ってると教えてくれた。歌の出だしは「ただ私、黙って歌う」。その友達はライブハウスがあまり居心地が良いものでなく、好きじゃないとも言っていた。その…

帰り道なんてどこにもない

一人部屋でいる、誰の声も届かない、ここでは陽の光も街の灯も大して違いはない。夢うつつで思い出すことは過去ばかり。良いことはより良く、悪いことは尚悪く浮かび上がる。ノートに書き記したアイデアはトイレから戻ってきたらどうでもよくなっている。僕…

・彼は3冊の聖書を手に入れた。過去の寂れた宇宙船の中で、貧しい国の混み合う電車内で、昔住んでいた家の裏の藪で。1冊ずつ色も違えば形も違う。彼はその3冊の内容を織り交ぜて信ずる。どれか1冊を失くせばあとの2冊も失きものに等しくなる。彼は感情を模し…

エターナル・エターナル・フォーエバー

鏡張りの部屋の中で鏡を持って立ってる。僕は希望のない無限を感じる。生まれてくる前の場所と死んだ後の場所はとてもよく似ているんじゃないか?真珠のネックレスのように惑星は寄り添いながら輪を描く。僕はその輪の真ん中で身動きできないある呪いにかけ…

君が閉じ込めた幽霊

優しすぎる人はどうか自分自身に優しくしてほしい。通りを抜ける冬の風、1人の帰り道、いくら酔っていたって冷たさに気づくことがいくつもあった。僕はそのまま眠りたくなくなり、夜空に浮かぶ十字架を見つめていた。祈ることなく。時々ここがどこなのかわか…

HELLO,GOODBYE(rep)

貝殻がゆっくりと閉じていくようにだんだん頭がバカになりそうだ。話し終わる頃にはもう僕は僕を嘘つき呼ばわりしていたから。跡形もなく消えようにも重すぎるから、目を閉じてなにか別の世界を描こうとするが、まぶたの裏の闇の中に知らない方程式が浮かび…

きみは、どしゃ降りの中を歩いてきた。僕は、濡れて透けたシャツの向こうにいくつもの傷を見た。 ギターを弾くから、メロディ、きみが歌ってくれよ!好きなように

僕を見つけて

数年前、目的も無く朝まで起きていたときスケッチブックに殴り書きした詩。それからすぐギターで曲をつけた。最近、ふと思い出す。 僕を見つけて そして触れて欲しい もう大丈夫だと言ってくれないか きっとその時にはもう陽が昇り始めていて この部屋には明…

消えることのない僕の緑よ

東京で見える唯一の星が、あなたのふるさとはあっちですよと教えてくれる。でも僕まだ帰りません!よく遊んだ裏の山、木々は静かに目を閉じていて、僕は裸で川で泳ぐことが出来た。時間は歴史を知りたがり、先へ先へと進んでゆく。僕は、散歩するように生き…

冷蔵庫の中 キンキンに冷えた昔の写真 食卓の上 ごはんはないけど食器が置いてある 階段をのぼり部屋へいく むかし飼ってた犬が何度も駆けおりてくる ギターがない なかったことにする 家の前を誰かが走り去る 白紙の手紙が速達で届く 街の方からお祭りの音…

雨上がりの街そこら中に青白い無数の線が浮かび上がる。線はバチバチ音を立てながら繋がったその先になにかを伝えようとしているみたい。あなたはどこからやってくるのかわからないから、僕はハンカチを、あるいは傘を、あるいはお気に入りのCDを持ちながら…

初恋は死なないね。永遠は飴玉みたいに固まって、僕はそれを口の中で転がしてる。溶けることはないんだな。夜になっても鳴くセミの姿がちょっと切ないから秋の虫が早く代わってやればいいと思う。なにをしてもエゴだとしたら、僕はやさしい方を選ぼうと思う…

僕は真夜中、家を抜け出してパジャマ姿で黒い川を眺めた。そうしてひとりぼっちの中に真実を見い出そうとするんだね。川底には目を閉じた裸の女が沈んでいて、七色の薔薇の花を口にくわえている。流れることも出来ない重さが彼女の悲しさなのかな。魚たちは…

青い春の冷たい雨

病院の診察室から泣きながら出てくる女性を見たことがあるなんて静かでなんて暗く長い廊下だったのだろう僕が1人を決め込んでいたのは、誰にどう説明していいかわからなかったからかせめてこの苦しみにみんなが分かるような名前がつけば楽なのにと思っていた…

シェルターから愛を込めて

君のことを考えるけどまったく検討つかなくなる僕は僕のことをよく分かっていないからだがそんなわからないことが僕の明日に繋がっているたとえば愛についての説明書ばかり探していたんだろうけどそんなもんはないそもそもあらかじめ用意されたものなど何も…

今は朝が好きだ

落ち着いて深呼吸しな誰も、おまえを、しばりつけは、しないだからこそ散歩をしないか僕には風や匂いや空の色が重要な気がする、僕にはとっても街の中を歩いていると「こんなもんか」とうつむいたビルの屋上で街を見渡すと「こんなもんか」と微笑んだ雲の上…

エンドレスミラー

僕は僕の偽者か。そんなことを思った。呪いにかかったように泣いて泣いて泣いた。この呪いは僕にしか解けず、また、僕が解くべき呪いだった。僕は良い人なんかじゃない。出会った人たちにかけてきた言葉は、全部自分に言ってたんじゃないのか。僕は、段々自…

7月8日

「どうでもいい」の言葉の後には何もついてこないんだな僕は知らないことを知りたいと思うけれど知ってしまうといい気になってしまうようだ欲張りな芋虫は葉っぱを食い荒らした後、体の重みで枝から落ちてしまう 長い間自分は頭がおかしいと思い続けてきたこ…

7月7日

日に日にセミの鳴く声が増えていく。夏が去ってしまってからより、夏が来た時の行き場所が重要だと思った。年々短く感じる夏に僕は人類の歴史を一瞬の火花のように例え、また宇宙の端っこがどうなっているかを考えた。冷たい水でも飲もう。 夏の訪れはいつも…

ふと一人になったとき君がところかまわず現れるので 僕はその時話している人のことや話の内容を忘れてしまう やり場なく手を突っ込んだポケットから出てきた錆びたナイフ いつか僕はこれを誰かに渡そうとしていたようだ 鏡の奥で僕じゃない誰かが笑っている…

僕にも羽が、生えてきた

こんなに近くにいたのにあなたのことを何も知らなかった僕はなんだか馬鹿らしくなって、そして清々しくもある長い時をかけて繋ぎ合わせていたパズルを目の前で崩された気分だけど僕は自分がしてたことをロクに考えもしてなかったはずだってようやく気づき始…

悩ましいblue

誰か僕を解読してくれないか より一層深くなるblueは僕を海へ還そうとしているみたいだった それはまるで波打ち際で回り続けるほ乳類の死骸と無数のプランクトンたちであり そこで溶けることのない人工物はたまらなく寂しがってるだろう いずれはredがyellow…

僕が知ってる場所

夜の街を1人で歩くことは思い出すことに他ならないそうと分かっていて青い青い色に染められようと裸で歩く自分がいた僕の後ろには貧相なクエスチョンマークがくっついていて惚れ惚れするような立派なビックリマークを探していた僕は使い古した持ち物を捨てき…

わからないという言葉がぼくのすべてを隠してしまう

どうでもいいと言ってしまえばそこで終わってしまうから僕は1つの答えを出したい この街の隅っこで慣性の法則が退屈を上乗せしていくけど 僕が見たいのは作り上げられた画面越しのドラマじゃなく体液で語られるメッセージ 毎日眠りの中で良い夢を見られるな…

セヴンティーン

何もかもから抜け出したくていつも僕は出口を探して遠くへ行こうとしていた ギターケースに荷物を詰め込み、ロックンロールのバイクに乗って 通り抜ける住宅地では暖かい夢を見ている人たちがいたはずだ 僕は凍り付いた夢を舐めていた、けれど溶けた頃にはい…

寄り道いっぱいしていこう

光の輪/チューリップ これはいつかは終わる旅なんだと思った しかし悲しくはない それは我々の大事な共通点だから あの夜語り合ったことや、共に見てきた景色をつなぎ合わせれば 君が何者であろうと大した問題ではないのだよ 今はこうして流れる時間の上で…

宮沢賢治

「私は実験の過程であり私を実験する科学者でもある」宮沢賢治の本をめくっているときふとそんな言葉が思いついた銀河鉄道の夜の初期形にはありのままの宮沢賢治が立っているような気がした人一人には重すぎるものを背負ってなるべく笑いながら飛ぼうとした…

夜が破れて

犬の散歩ではなく犬と散歩、なんだ 海を見るのは好きだったが山を見るのも好きになった 父や祖父には道端の植物や鳴いている鳥の名前がわかる 僕にはまだわからない 音楽も人の声もいらなくなる時がある そんな時は風に吹かれるためだけに風に吹かれるといい…