犬の散歩ではなく犬と散歩、なんだ
海を見るのは好きだったが山を見るのも好きになった
父や祖父には道端の植物や鳴いている鳥の名前がわかる
僕にはまだわからない
音楽も人の声もいらなくなる時がある
そんな時は風に吹かれるためだけに風に吹かれるといい
心はいつも無意味な数字をカウントしていて
それが溜まりだすと息苦しくなってしまう
朝焼けとゴッホの描く朝焼けは全く違う
やっぱりゴッホは人間なんだ
狂気と正気の間から または狂気の渦の中
男も女も随分馬鹿らしく感じて僕は空を目指そうとするが
結局それは夢見る男の考えに過ぎない
朝より夜明けが好きなんだ
でも気がつけば朝に目覚める
気がつくたびに深く息を吸っていた