きみがぼくを教えてくれる

僕は僕を記録する係です

セヴンティーン

何もかもから抜け出したくていつも僕は出口を探して遠くへ行こうとしていた

ギターケースに荷物を詰め込み、ロックンロールのバイクに乗って

通り抜ける住宅地では暖かい夢を見ている人たちがいたはずだ

僕は凍り付いた夢を舐めていた、けれど溶けた頃にはいつも朝になっていた

 

後から聞けば、帰ってこない僕を彼女はずっと探していたらしい

だから僕が帰ったら僕を殴ろうと決めていた、と

知らない街の知らない道の上を知らんぷりしながら歩いていた僕は

本当は暖かくなりたいくせにいつも冷たい道を選んでしまうのだとそのとき気がついた

 

結局出口なんてどこにもないから、僕にはいつも生きることだけが残った

そしていつの間にか雨降る公園に彼女のことを呼び出していた

「ずっと苦しいまんまだね」と言う彼女の前で

名もない墓標のように突っ立っていた僕は

新しい入り口を、彼女に見た気がした