2016-06-20 ■ 詩 ふと一人になったとき君がところかまわず現れるので 僕はその時話している人のことや話の内容を忘れてしまう やり場なく手を突っ込んだポケットから出てきた錆びたナイフ いつか僕はこれを誰かに渡そうとしていたようだ 鏡の奥で僕じゃない誰かが笑っているのかな 声を殺した分だけ声が出なくなったりして 流行りの歌を無理して歌う 忘れた頃に思い出したくなる