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きみがぼくを教えてくれる

自分自身の記録です

7月7日

日に日にセミの鳴く声が増えていく。
夏が去ってしまってからより、夏が来た時の行き場所が重要だと思った。
年々短く感じる夏に僕は人類の歴史を一瞬の火花のように例え、
また宇宙の端っこがどうなっているかを考えた。
冷たい水でも飲もう。

夏の訪れはいつも仲の良い友達が教えてくれた。
そいつは汗を流しながら僕のところへ走ってきて
「夏だね」と満面の笑みを浮かべる。僕も「夏だね」と微笑み返す。
誰しも結局一人なんだと僕が思い始めてから、そいつは来なくなった。
ごく自然に。10代を振り返るとそれはまぼろしのようにも思われる。
ユニコーンとかペガサスとか、そんな生き物と同類みたいにだ。

 

雨が降らないというのもつまらないから、
季節が変わらなければもっとつまらないに違いない。
見ている人がいなければ、傘を差さないで歩くことが出来るか。

 

暇な夜には空中に女の子の絵を描く。窓を開け、風を入れればその子はいなくなる。
けれども風の吹かない真っ昼間の熱いコンクリートの上、
ふいに現れる彼女は僕が描いたわけじゃない。