きみがぼくを教えてくれる

僕は僕を記録する係です

エンドレスミラー

僕は僕の偽者か。そんなことを思った。
呪いにかかったように泣いて泣いて泣いた。
この呪いは僕にしか解けず、また、僕が解くべき呪いだった。
僕は良い人なんかじゃない。
出会った人たちにかけてきた言葉は、全部自分に言ってたんじゃないのか。
僕は、段々自分が自分から剥がれていく感覚に襲われる。
偽りと虚しさが僕を穴だらけにする。なんだかそれが恥ずかしい。
一人になりたがる。暗い路地の端っこを歩きたがる。そう自分を見せたがる。
際限なく続く鏡の一つ一つに自分が映る。まるでリアリティが無い。
誰もいないっていうことは僕もいないことなんじゃないか。
ただただ一人、押入を開けても風呂場を覗いても目が覚めても。
とっても疲れる。僕は誰のもことも知らないんだ。

あるやさしい人が僕に「あなたは素敵な人だ」と言ってくれた。
しかし僕は、ただ人型に切り取られたビニールなんだ。