よぞら、じゅうじか、つめたいかぜ

よぞら、じゅうじか、つめたいかぜ

 

砂場には僕とあの子しかいませんでした

今思えばもう夜になっていたから

みんな帰っていたのだと思います

僕は空き缶に水を入れて砂にかけていました

文字を書いていました

あの子は砂で山を作っていました

山はとてもキレイにできていました

あの子もそう思っていたようでした

山のてっぺんに飾る花を探しに行きました

水飲み場の近くに白い花が咲いていました

あの子はその花を摘んで山に飾りました

僕もあの子も嬉しくて笑っていました

そしたらキラキラ水が光りました

水も光りますし 笑います

 

よぞら、じゅうじか、つめたいかぜ

3つえらぶなら