ぼくはぼくのすべてをやって残りを祈りに使いたい

すべてが遠く冷たくなっていくようなこの感覚を拭えないのさ
約束からも 力からも 眼差しから 形からも
すべてが遠く冷たくなっていくようなこの感覚がすごく嫌い
すでに通り過ぎた風景の残像であるような
何年も前に録画したテレビ番組を見てるような
透明なプラスチックの箱に入れられた羽虫のような
この形容しがたい感覚をひとり抱えてあらゆる生活の面倒を見るのさ
鉛筆で描いただけの感情が色を塗ってくれと言うけれど
僕は絵具を持っているのかどうか自信がない
何でもいいから書きだして告白するべきだと
身体中の細胞が上を向いて叫ぶけど
白黒コピーの印刷紙の小さな点たちが僕を重くする
初めからオブジェだったかのようだ!お見事
フタを閉め忘れたサイダー、僕から僕が抜けてしまった
橋の下で、約束する
2人だけだから大きな口を叩けるとでも思っていたのか
死に方に古いも新しいも無い
好きなようにやりなさいよ
今ここにいるということが一番前にくるように
誰もいない川で一緒に泣こう
僕たちは午前0時に近づくほど本当になれる
光と影の襤褸をまとったどうしようもないやつらさ
電気仕掛けの結末にバチバチと手を叩いてる、どうしようもないやつらだよ