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きみがぼくを教えてくれる

僕は僕を記録する係です

もうずっと季節には色がないまま
頭に銃を突きつけて凍った僕が庭に見える
年を取ったあの子が子供達を引きつれて僕を指さし
あれは.....と説明する
後ろにいる男は.....あいつじゃないか
なんということだ
何年経ったのだ 一体
なにをしてたのだ
あいつらはどこかへ歩いていく
溶けない 身動きできない
氷さえ溶けて

Laila


I Found a Reason. Cat Power.


僕の線はどこかで違う線とまじわることがあるのかな?とか考えながら
線をまっすぐ引くことに集中し過ぎてきたのかもしれない
頭の中をそのまま伝えられたらなと考え出したらキリがない
ただ自分の中には出口がある。そんなこと言いながら自分を責める
どちらがいいかな?これはずっと同じ曲じゃないんだぜ
風に揺れる枝と枝が剣を交わすようにぶつかりあう
その間に見たことのない白い花が咲いている
木々の黒い影は重なり合い俺を閉じこめようとする
とめどないこの葛藤に困惑するのは主人公であるようで名前のない何者かのようだ
静かな時間が今は必要だぜ。たった今だけ。次の音楽を読み込んでいる時間とする
田んぼから聞こえるカエルの鳴き声が一斉に止む一時にシラフに戻る
ここでは月の光を遮るものが少ないから溶けた闇が身体をくねらせる
僕は窓辺から眺めてるよ。みんな知ってるように事の顛末を知ってるよ
静かな時間。僕は感傷と切り離した冷たさが欲しい。たった今だけ
一人にさせてくれ、と僕は僕に言ってる

いまの頭の中

・雨、夜明け、傘を差さないで公園にいた。現状から逃げようとする自分がいた。頭ではやらなければいけないことがわかっているのに動けなくなっていた。心の中でつぶやく声を否定する自分、それを更に否定する自分が何人もいてなにがなんだか聞き取れなかった。母に電話していた。母の声はちゃんと聞き取れた。それを否定する声はなにもなかった。

 

・僕にはまだまだ自分を認める力が足りない。今まで必要なのに出来なかったことをマイペースでも出来てきている。それは認めてやったらいいじゃないか。長年のくせでやたら心中で自分を責め続ける。だがそれはなんの役にも立たない。1人で苦しむことに落ち着いて、ある種楽な状態になろうとしているとも言える。気にかけてくれる家族や友達や人がいてなぜ1人になろうとするのか。それは甘えではないのか。それに、人に繋げてくれた音楽をやってきた自分がいるのになにもやってこなかったと僕は思っているのか。言えるのか。

 

・独りで思い悩んでわかることはなにもない、思い悩むなら連絡してよ。あのこにそう言った。だから僕も連絡する。「きみは独りじゃない」と言うのは簡単だ。david bowieはすばらしいロックンロールを使ってギリギリまで近寄って言ってくれた気がする。誰かが差し伸べた手をつかむのには自分も手を差し伸べなきゃ届かない。大切な人を想うなら、自分のことばかり考えてる自分なんて風に思わないで手をつかんでほしい。だから僕も手をつかむ。

 

・ぼく自身の戦いは1人かもしれないが「ぼくは独りじゃない」だから「きみは独りじゃない」と言いたい

 

・絶望しがちな自分を遠くから見る。絶望なんかしたくないし決してそれがすべてと思ってはいけない。けど、どうやら自分は絶望してもどん底まで絶望できないタチらしい。東京に来て周りにいてくれる友達の姿が浮かぶようになった。その人たちと離れるのが嫌でしょうがないと思うようになった。とてももったいないと思うのだ。おんなじ若さの中でふんばって、これから変わっていく自分と友達を見たい。楽しいことをしたり素直な考えや気持ちを交わしたい。

 

・救いたいとか厚かましい考えでは決してなくふと思う。やさしい友達やさしいあの子やさしい姉たちがなぜ悲しくつらい気持ちになって泣かなきゃいけないのか。思っても仕方ないかもしれないが、なんで?って思うときがふとある。なんでだと。

 

・ぼくは地に足つけて生きたい。芸術の才能や特殊な力は欲しくない。

 

・ぼくの音楽は生活の後にある。音楽が先にない。10代の頃、やっぱりずば抜けた才能があって早くこの世を去ってしまうような人に心のどこかで憧れていた。今そのような人に憧れはなく、なりたいと思ってなるものではないと思う。ぼくは出来る限り長生きしたい。音楽に限らず生活の中でたくさん作品を作りたい。言葉や音は精一杯生きている人からほとばしる命のしぶきだと思う。この間daniel johnstonドキュメンタリー映画を見た。見るのは二度目で、一度目は高校生の頃。精神病やドラッグ。苦しんだり色々な人に迷惑かけながらもダニエルは新しいインタビューの中で「アートや人生は自分の感情を表現できるから面白いんだ」と言う。自分という存在、長い間やってきたことに自分なりに答えを出す。年老いた両親と一緒に暮らし、近所の人とバンドをやったりしてる。

 

・こう生きなきゃならない人生はなにひとつないけどこう生きたい人生が別にある

 

・(自己犠牲や共倒れや傷の舐め合いではなく、さらけだして見つめあって、厳しさと優しさをもって2人で明日に向かって生きて、2人でおんなじ家に生きて帰るペアが愛し合う2人なのかもしれない)

 

・「世界全体が幸福にならないうちは個人の幸福はありえない」作品の素晴らしさとは別に、どうしてもぼくにはしっくりこない宮沢賢治の言葉。どうもぼくにはこの言葉の世界と個人が逆に思える。各々個人、小さなグループで幸福を築いていけたら世界は幸福になってるんじゃないかと思うからだ。宗教や色々な背景のある宮沢賢治はあんな風に考えるかもしれないけど、ぼくは自分や周りの人を思うことで精一杯で世界はでかすぎて頭の中に入らない。世界の中の日本の中の自分だからまず自分のことを精一杯努めたい。

「いつか離ればなれになったとき、たとえわたしが元気でも、あなたがわたしじゃないと思ったなら1つめのお墓をたててください。」

 

昼間。日曜日なので天使がやってきた。天使は親しくもないが気になっていた学生時代の同級生に似ていた。まとった白い衣からは小さな光が水しぶきのようにたっていた。天使は、座っているのか浮いているのかわからない具合でベッドに座った。いつもの通り僕らは映画を見たり話をしたり、思いつきのゲームを唐突に始めては大いに笑った。沈黙が訪れても気まずくはなかった。なぜなら天使は目の前にいるのだから。けれども何回目かの沈黙の後、天使はもう帰ると言った。僕は寂しかったが立ち上がり玄関に向かった。天使は、ベランダに向かった。こっちから帰る、と。「そうそう、わたしホントは天国から来てるわけじゃないのよ。遠い遠い宇宙の果てにあるウィークエンドという星から来ているの。人間にはたどり着けないかもね。でも、週末になればわたしはここにやって来れる。だからまた来週ね。おやすみ」そう言って屋根の上に消えていった。僕は、早く寝なきゃならない。僕は早く寝なきゃならないよ。

 

「みんな、よく平気で歩けるな。どこもかしこもとんがってるのに。ぼくはもう新しい靴を買うのは嫌だよ。」

 

すり切れた背表紙を手にとる。開いた本の中でコートを着たホールデン君が風を切って走ってる。なにか喋っているみたいだけど、僕には聞き取れなかった。洋書だからって訳でもないらしい。ピカピカのバッヂをつけた少年は、少年だったになった。ある日ふと、自分の胸に輝くバッヂを見て気恥ずかくなったのだ。けれども捨てるに捨てられず、ほとんど開けることのない引き出しに突っ込んだ。年を取っていく身体の中で真珠のようにきらめく心は少し濡れている。毎日生まれたばかりだからだ。乾ききった落ち葉を掌でくしゃくしゃにして、自分はなにか言いたいことがあるらしいと気づく。新しいメロディは今まであったメロディを忘れさせるのか。そんな考え必要かな。もっと暖かくなれ。もっと風が吹いていてほしい。うるさくないぐらいの。

陽の光

おばあちゃんは仏壇で声を出しながら「ご先祖様、家族を守ってください」と拝む。その姿を思い出した。だから僕は「おばあちゃんを守ってください」と拝む。これで家族全員は守られる。僕はとにかく横断歩道を気をつけて歩いて明日も仕事へ行く。実家は今頃、春の匂いが充満してきてるだろう。自分1人で生きていこうとして、1人じゃないことに気づいた。ふるさとから離れて、ふるさとを感じる。いつもなんとはなしに見ていたあの景色は絶えず変わっていたはずだ。僕は少し目が良くなっただろうか。

レインレングス

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 雨は体にまとわりついてぼくを静めようとしている。体温はそれに反発するかのように痙攣し、不規則なリズムを打つ。住宅街にある知らない家の中から温もりを感じて、吐いた息がまるでピンク色に見えるような。誰かいまぼくの頭の中にあることを聞いてくれますか。雨は体にまとわりついてぼくを沈めようとしている。コンクリートにも隙間があるはずなんだ。誰もが違う人間だということをきみはどんな感傷で受け取る。しわくちゃのハンカチ。

 

ぼくは、ギターという楽器を弾いていてメロディという人を探している。メロディとぼくは血で繋がっている。同じ家で、同じ両親に育てられた。ぼくにはメロディが必要で、メロディにもぼくが必要なはずだ。