heron

ヘヴン

きみが思うならそうだよ
きっとそうだよ
そこに間違いなんて無いんだよ

僕は今も考えてる
ずっと考えて
わかったことなんて大して無いんだ

ヘヴンはいらない ヘヴンはいらない
出来るならきみと どっかへ行きたい
死んでなんかいないのに きみと話すと僕は
生き返る気がするよ

雨が降っている時でも
雲の上には
晴れ渡る空があるんだね
ねえ、

そこに座る神さまは
どんな顔して
僕たちのことを見るのだろう

ヘヴンはいらない ヘヴンはいらない
出来るだけきみと 一緒に生きたい
ヘヴンはいらない そんなものいらない
出来るならきみと どっかへ行きたい
死んでなんかいないのに きみと話すと僕は
生き返る気がするよ

she see sea


Yuki Murata - 色あせない思い出


浜辺で横になって見てみると海も空もそう大して変わらないのだと思った。僕は何度も沖に舟を出す想像をしていた。一番お気に入りの服を着て、大きな傘を差して舟に乗っている僕にはきっと悩みなんか何もないだろう。飴のように溶けた時間に絡まって身動き取れない。だけどそれが心地いい。海を見ている彼女を見て僕は「カラフルだ」と思った。見えない花がふっと咲いた気がした。聖なる日だった

ナイフを捨てたのに



じっとしてるのが辛かった。夕暮れ、太陽から逃れるようにして海へ向かった。浜辺では子供たちが花火をしていた。海上には大きな客船が停泊していた。波は猛々しく打ち寄せ、なんだか怒られているみたいだった。車に積みっぱなしだったギターを持ち出してきて弾いてみた。ラジオを聴いているような気持ちになった。弾いているのはたしかに僕なのだけど、僕はここにいないようだった。それはこの世で一番悲しい不在だった。ついに誰もわかってはくれなかったのだ。そう思うともう海の生臭さなど気にはならなかった。いずれは海に帰ることをわかっていたから。子供たちはいつの間にか帰っていた。空と海の境目はなくなってしまった。僕は飛ぶことも沈むことも出来ずに浮かんでいた。この街の灯りに思い入れは無い。灯りが消えたままの街灯に同情すら覚える。僕も昔はそうだったなんて誰にも言いたくない。夏の約束は何もしないでおこう。ピンボールのように行き当たりばったりでいい。しかしあの子には心底大丈夫と伝えたい。勝手なことだ。今なら暗闇の静けさがわかる。目を閉じなくても満ち溢れている。

山間を走る夜の電車は少ない灯りを集めて逃げていく。いよいよ言葉が無くなった。人気のない路傍で夢は腰を下ろした。大事なものはとても重い。その重さに支えられてきたはずなのに、どうでもよくなってくるこの感情が憎たらしい。僕はナイフを捨てたのに、あの赤いアドバルーンに手が届かない。僕の日記はそこで終わった。

朝から降る雨は夜には止むものだと思っていた。毎晩モヤモヤした心の内を書きだそうと試みるが、僕には言葉がない。閉め忘れた蛇口の前で空のコップを持って突っ立っている。話しかける相手もいない。それは僕もいないような気がする。少々疲れてしまった。日記でもかっこつけてどうする。結構疲れている。ホッと出来る時間が一瞬たりともない。僕はここにいるのだろうか。今のこの気持ちがすべてになる。世界のなにものとも繋がっていないような気持ち。立ち込める霧の中に消えていきたい。頑張ったところもある。頑張れなかったこともある。誰にもわかってもらえない夢の中。覚めることがあるのだろうか。あんまりもう言うことがない。

「悩みはイバラのように降り注ぐ」ある限られた時間の中で少年が言った。僕は彼に憧れを持っていた。

七に二をたしゃ九になるが


dip - 13 Kaidan Heno Kouya

13階段への荒野を抜けて
独裁者の野心を撃ちおとせ
破裂した心臓に魅かれても

僕を走らせるのは
スピードなんかじゃなくて
痛みだけが新しい世界を映しだすだろう
待つように遅れたい

13階段への荒野」dip

 


SCANCH "13階の女"

彼女にはもうこうするしかないのだ
13階の屋上から身を投げること

いつもだまされ続けた 彼女は運が悪い
良い人だと思っても やっぱりみんな同じ

彼女にはもうこうするしかないのだ
13階の屋上から身を投げること

「13階の女」安全バンド

 

13は、西洋において最も忌避される忌み数である。
「13恐怖症」を、ギリシャ語からtriskaidekaphobia(tris「3」kai「&」deka「10」phobia「恐怖症」)という。
https://ja.wikipedia.org/wiki/13_(%E5%BF%8C%E3%81%BF%E6%95%B0)

 

初めて一人暮らししたアパートが13階段だった。
引っ越した初日、部屋の中で黒人の男に殴り殺される夢を見た。
ただそれだけ。

僕が怖いのは4くらい。
だから4なないように足したり引いたりする。
ただそれだけ。

球婚

一日もはやく私は結婚したいのです

結婚さえすれば

私は人一倍生きていたくなるでしょう

「求婚の広告」山之口獏


まるでティーンエイジャーのように恋に恋する日々の中。あわただしく過ぎる日々の泡。僕が一番欲しいものは僕から一番遠いところにある。一番高い塔から何が見える。だいなしの青春のその後はどうなる。知ったかぶりして知らんぷりして時々横目で誰かを見てる。話しかければいいのにな。

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大昔、男と女は球体のような一つの身体で暮らしていた。だが全能なるゼウスによって半分に断ち切られてしまった。そうして男と女は離れ離れ、お互いを求めるようになったという。アンドロギュヌスの神話。映画「ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ」にも登場する。ひとりぼっちは半身なのだ。もともと一つ。


The Kinks - Strangers (Official Audio)

Strangers on this road we are on
同じ道を歩く他人同士
We are not two we are one
僕たちは二つではなく一つだ

 
都合良いものならまだいい。夜の間ずっと月に手を伸ばしている。疲れたのなら眠りにつく。ちっとも安心出来なくて、初めて知った祈りがある。果てるのをただ待っているだけでは今さえ朽ちて消えそうな、僕は半身失くした男。

fool on the 夜


Mitski - My Body's Made of Crushed Little Stars

毎晩お酒を飲む生活になってきた。そのくせアルコールには弱いので少量でべろべろになる。一人でいるとどうしていいかわからなくなる。その混乱が頻繁に訪れるようになった。捨ててもすぐに溜まる水。その水が差しだされた以上飲まなきゃいけない。暗闇が自分の体の形ぴったりにまで迫ってくるような気持ちになる。

昨夜、SNSに「死のう」と書き込んでしまった。実際は部屋の小窓を見つめながら泣いていたら寝てしまっていただけだった。朝になってその投稿は消した。一部の方々に心配させてしまった。その一言でも馬鹿なことをしたと思う。そもそも「死にたい」という言葉が僕の中にはほとんど登場しないので不思議に思った。思っても言わないし、別の言葉に言い換えたりする。それが昨夜はためらいもなく出てしまった。大げさに考えるつもりはないけど、自分の一つの変化に感じる。誰にも理解されていないという実感と、誰かに理解して欲しいという願いがかなり強くなっている。

「馬鹿は死んでもなおらない」と言うけれど、死んでも見てくれる人がいるということなのか。そんな考えこそ馬鹿じゃないか。

今までと今の様々な歯車が一致した気がする。近々自主的に教会へ行ってみようと思っている。生きるため。

以下、今日書いた歌詞

僕をみている僕がみてる
僕をみている僕をみてる
僕をみている誰かがいる
黒洞々たる夜がある

涙を流す僕を見てる
涙を流し僕が見てる
涙を流す誰かがいる
彼(か)のやさしさの光が増す

祈り ひとり 救いを求めたり

祈り そばに 命の中に来て欲しい