2018-07-01から1ヶ月間の記事一覧

僕がよぼよぼのじいさんになったならば(風景)

86歳になる祖父が体調を崩したため入院した。昨日、父とお見舞いに行った。祖父はベッドに横たわり、以前より目が虚ろに見えた。認知症の症状も表れ始めてはいるが、意識はハッキリとしているように思う。入院とはいえ、86歳にもなるのだ。体調を崩さない方…

雨の日に思い出すうた(満鉄小唄)

台風12号が日本列島に上陸した。閉め切った窓の向こうで雨がびちゃびちゃと音を立てる。僕には雨の日に必ずと言っていいほど思い出すうたがある。こんな激しい雨降りでも思わず口ずさんでしまう。 ザ・ディランⅡ 満鉄小唄 「満鉄小唄」はいわゆる春歌(性風俗…

毎日僕は油絵の一番上 色とりどりの山のてっぺん どうやったって心はくたばらない 無限の気持ちが 僕の知らない星を知りたがってる 泳げなくても浮かんでる 僕の歩いてきた道を 時には不思議がるけれど やっぱりそれは僕が意図して歩いた道で この一筆に少し…

忘れないでいたい(2014)

綺麗すぎる夢を破いて そこから吹く色んなものが混ざった風を 純粋に受け止めたい そのとき感じたことを忘れないでいたい 人が行き交う道に寝そべって 犬や猫なんかと見ていた景色や人は とてもへんてこに見えたので とても面白く見えたので馬鹿らしくなった…

夕暮れの街(2014)

夕暮れの街 陽が落ちれば 通りに小さな灯が点るよ 空には白い一番星が見つけてくれと輝いている 夕暮れの街 帰り道で子供達がランドセル背負って はしゃぎながら走り抜けてゆく 男はひとり遠い目つき 「また明日ね」子供達は手を振ってる また明日へ僕は僕の…