2020-01-01から1年間の記事一覧

ねいろ

電話越しにきみの声を聞く度に元気が出ることに気がついた。今更かもしれないけど。カート・ヴォネガットの『タイタンの妖女』にハーモニウムという生物が登場する。その生物は「ぼくはここにいる」と「きみがそこにいてよかった」の2種類の言葉だけで会話す…

ペラペラのデスペラード

落ち着いて落ち着いて、きみの脳はこんがらがっていて、ほどくのに時間がかかっている。ほんの数%でも手を休めずに、続けて続けて。きみときたらその時その時の感情を過去と未来にリンクさせ、人生のすべてにしてしまうのだから。なんてこった。もっと冷静に…

恋人の眼や友達の声

友達が悪魔の顔に変わることがあったとてしても、恋人に天使の偶像を作るべからず。斯くして日は暮れなんとなく、遠回りをして帰ったなあ。ボロでもあるだけありがたい、靴の紐をしっかり結び、誰もいない雪原へ飛び出そう。そこに落っことした僅かな霊感を…

僕らは離れ離れ

最初から?途中からか、ともかく僕らは離れ離れ。きみは湖のほとりにいて、僕は沼から顔を半分出して、コポコポ息を吐いている、なんてことを思い浮かべているときは、暖かい布団の中にいるときか、クーラーのよく効いた部屋の中にいるときだ。その後いつか…

27クラブには入れない

Desperado - Eagles日記。半ば走り書きです。今日の一曲もイーグルスのデスペラード。今の僕のテーマソングです。雨がよく降る。明日はもっと降るらしい。そして、僕はもうそれほど若くないらしい。今日そのことを実感したのだった。それは大人になったなー…

どうしようもない人

The Langley Schools Music Project - Desperado (Official) 日記。何もしないでも汗が出る。僕の部屋の夏は暑い。冬は寒い。京都を思い出す。イーグルスのデスペラード"Desperado"を初めて聴いた。有名な曲のようだけど、ロックに目覚めた学生時代の僕は「…

また一人になった(ごく自然に)

日記。感動するためには、心動くところへ、自らを動かしていかなきゃならない。感動にはいつもこちらから赴いているはずで、それが再生ボタンを押すのでも、話したい人に話しかけるのでもなんでもいいわけで、役に立つかどうかは必ずしも問題でないというこ…

今日は今日のままが良かった

短い方が似合うからと 良い気になって髪型変えた けれどもちっとも気に入らなくて あ〜あ、落ち込んだ きみも好きだと思うよと 言われて一緒に映画を観た けれども全然面白くなくて あ〜あ、退屈だ 今日は今日のままが良かった なんだかよくわからないけど …

トム・ウェイツの夜

きみがリッキー・リー・ジョーンズを聴いてる夜に 僕はトム・ウェイツを聴いてるよ かっこいいアメ車に女神を乗せて 夜明けのフリーウェイを走る歌 おてんばなリッキーのあどけなさ タバコをくわえて微笑む姿 20歳を迎えたばかりのきみは 浪漫ってなんだって…

遠のく音、遠くの音

David Bowie - Five Years 世の中の不穏な空気も相まってなのか、少し神経症気味になりつつある。頭が勝手に考え続け、肩やら首やら力が入り、生あくびが出る。なかなかつらいもんである。何度も姿勢を変えながら眠りにつき、朝起きてしばらくすれば、また始…

色んなポーズ

ふと思い浮かんだこと。僕は自分がなにかに打ち勝った姿を他人に見て欲しいのではなく、なにかと戦っている姿を他人に見て欲しいのではないか。もしそうならそれはポーズでしかない。脳みそが見えた人体模型みたいに滑稽だ。他人に認められたことを思い出そ…

安心

星を眺める。何も変わってないことに安心する。星の形も、それを眺める人の形も。確かめるために星がある。僕には時々そう思える。あんなに遠い場所に辿り着いても悩みのタネが増えるだけだろう。ピンチになる度に想像力がいかに大切かを知る。厳しい現実、…

俺たちの身体を切り刻んで星にしろ

もう何年も前、とあるバンドのサイトで「俺たちの身体を切り刻んで星にしろ」という曲のタイトルを見かけたことがある。それが何という名前のバンドで、タイトルも合ってるのかどうか、もう覚えてない。曲調も。けれども時々思い出す。俺たちの身体を切り刻…

調子はどう?元気ですか?元気ならなにより。毎日電波に乗っけて届けられる不安のかたまりを分け合う日々。誰もが残してゴミ箱行きに。その先のことなんて考えない。曖昧なことに愛はない。漠然としたものに釈然としない。まあ言葉遊びはこれくらい。窓を開…

先生。もし、僕が両親を心のどこかで憎み続けているとしたら、僕は僕自身をも許すことができないのではないか。それがたった一人になるということではないか。そうなりゃ僕の細胞ぜんぶが、僕を殺しにかかるだろう。ここはぬるま湯、または泥濘。力ない声と…

あの子が生まれた日

Mazzy Star - Fade Into You もうすぐあの子の誕生日。好きな花は、以前に聞いたな。僕の中には小さなすみれ、むらさき色の小さなすみれ。厳しい寒さの冬にいて、どれだけ春を思い出せるか。希望のイメージはそんなとこから始まる気がする。ともかく死ぬまで…

12月、ジョン・レノン

hello,sunshine. 久しぶりに空が晴れたよ 僕は庭に出て風に吹かれている 今頃僕の死んだおじいさんは 雲の上を歩いているのかしら ああ、ジョン・レノン 12月になると僕は ああ、ジョン・レノン あなたの歌を聴いてる 雲の切れ間から 聴こえるイマジンのピア…

久しぶりに夢を見れた

The Velvet Underground - Ride Into The Sun (Good Quality) 店を出て、ちょうど歩き出したくらいから吹雪始めた。まだ暗い空の明け方の、四条大橋に立つ僕は、汽船の煙突のようではなかったか。全身真っ黒な格好をしてることに、家を出てから気がついた。…

あなたを置いていかないで

夜明け前の青白い空に捧げる口笛の音色。銀河鉄道のレールを敷いて、僕たちはどこまでも行けるはず。けれども列車はやってこない。きっとこの駅に着くにはまだ早過ぎるんだろう。日付が変わって明日になっても、明日のために眠らなきゃいけないなんて。肝心…