2019-01-01から1年間の記事一覧

燃えてないのに煙が出る

Cat Stevens - Sitting 日記。最近月が一段と明るい。僕はあまり視力が良くないので、月がぼんやり映って見える。満月の夜には事件や事故が増えるらしい。遠い遠い先祖たちが、満月の夜になにかやらかしたのかもしれない。繋がれた犬の血の中にも、ニホンオ…

死にたくはない

うまく言えなくてもいい、綺麗に書けなくてもいいから、今の心情を素直に記すことにした。大体僕は人の目を気にしすぎだ。人に気を使い過ぎている。家族に対してすらそうしてしまう。そしてそんな自分を馬鹿だなと思う。ただ、無意識はなかなか言うことを聞…

アーメンフリー

Novo Tono - Yume no Hanshu [1996]日記。降りしきる雨の音を聴きながら、ホットレモネードを飲んでいる。キッチンには誰もいない。締め忘れた蛇口が泣いている、なんて思ってないでちゃんと締めよう。走り描きでもいいから未来を描こう。僕に出来ることを考…

僕のリアリティ

宇宙の果てのブラックホールに吸い込まれた僕のリアリティ部屋の隅っこの段ボールにしまわれた僕のリアリティいじめっ子の手の中にある僕のリアリティ産道に置き忘れた僕のリアリティ黒板のチョークの粉にまみれた僕のリアリティ街灯もない田舎道に落とした…

夜空に震える黒い旗

日記。生活の一番端っこに、ギリギリ掴まり飛ばされずにいる。という風に思い込んでいる。相変わらず自分をいじめるのが得意だなあ、と俯瞰した僕がさらっと言う。孤独が募れば募るほど、この世は己でいっぱいになる。どこへ行っても己がいるので、ほとほと…

ミッドナイトスペシャル

日記。僕が過ごした26年、たった一日で色が変わったりもする。いつも今ここにある時間が一瞬で、それは物事の必然性を意味する。僕はといえば、相変わらずおんなじ絵を描いてる。そしてその絵の中にいる。絵の具で出来た山の上、新しい色を探しながら、ここ…

どこででも雨を降らせる人

日記。お母さんとわかりあうことはないだろう。お父さんとはわかりあえっこないだろう。僕はいよいよ1人だと、もう何回思ったことだろう。雨の日だって構わない。窓を開けて寝るだけだ。僕を見ている目があって、そいつがいよいよ眠そうだ。誰1人いない街の…

ときめきは星の爆発

日記。僕の知らない僕を見た。僕は怒鳴るように歌を歌い、削り取るようにギターを弾いてた。あんな僕は見たことなかった。なぜだかとても悲しそうだった。足早に店を出ていく僕を、僕はピアノ椅子に座りながら見送った。その時店内に流れていたラブソングは…

苦、擦り切れても

日記。やり場のない言葉が毒に変わる前に。手塚治虫の火の鳥の、何編だったか忘れたが、罪を犯した女剣士が山奥の寺の尼僧になり、その寺から一生出れなくなる話がある。出れなくなるどころか、おんなじ生涯を永遠に繰り返させられるという恐ろしい話。僕は…

僕はまだ一度も消えたことがないんだ

日記。ASKAの曲に「月が近づけば少しはマシだろう」という曲がある。僕は雨が降ってくれたら少しはマシだろうと思うことならある。しかし、雨が降るのはあり得ることでも、今すぐ月が近づくなんてあり得ないことだ。そんなあり得ないことが起こったとしても…

忘れてしまうから書いているのではなくて覚えていたいから書いている

くるり-Remember me / Quruli-Remember me 日記。僕というやつは僕にとって一番厄介な存在だと思う。それが大半占めている。雨の中で唄うことより、曇り空の下で唄うことの方が難しいかもしれない。鍵はあるけど扉がない。でもどっかにはあるはずさ。あの人…

心の一番きれいなところ

永遠の光 田辺マモルとラボ・リボルバー 日記。僕は雨が好きだ。あとラブソングが好きだ。だけどいつも雨が降っていては嫌だし、ラブソングばっかり聴いているのも退屈だ。むかし友達と行ったバーでの出来事を思い出した。お客さんは僕たちの他に上品なおば…

草原にて君を待つ

さいげんなくざんござんごと雨がふるまっくらな空からざんござんごとおしよせてくるぼくは傘もないしお金もない雨にまけまいとしてがちんがちんとあるいたお金をつかうことはにぎやかだからすきだものをたべることはにぎやかだからすきだぼくは にぎやかなこ…

flower in the rain

急な土砂降りのときに一人でいるのは物悲しい。僕は左手で本のページをめくりながらビールの空き缶に雨粒溜めて飲んでるよ。すると、自分自身の記憶がまるで自分のものでないような気がしてくる。僕にとっての一番の他人が僕になる。そのとき開いていたペー…

ヘヴン

きみが思うならそうだよきっとそうだよそこに間違いなんて無いんだよ僕は今も考えてるずっと考えてわかったことなんて大して無いんだヘヴンはいらない ヘヴンはいらない出来るならきみと どっかへ行きたい死んでなんかいないのに きみと話すと僕は生き返る気…

she see sea

Yuki Murata - 色あせない思い出 浜辺で横になって見てみると海も空もそう大して変わらないのだと思った。僕は何度も沖に舟を出す想像をしていた。一番お気に入りの服を着て、大きな傘を差して舟に乗っている僕にはきっと悩みなんか何もないだろう。飴のよう…

ナイフを捨てたのに

じっとしてるのが辛かった。夕暮れ、太陽から逃れるようにして海へ向かった。浜辺では子供たちが花火をしていた。海上には大きな客船が停泊していた。波は猛々しく打ち寄せ、なんだか怒られているみたいだった。車に積みっぱなしだったギターを持ち出してき…

朝から降る雨は夜には止むものだと思っていた。毎晩モヤモヤした心の内を書きだそうと試みるが、僕には言葉がない。閉め忘れた蛇口の前で空のコップを持って突っ立っている。話しかける相手もいない。それは僕もいないような気がする。少々疲れてしまった。…

七に二をたしゃ九になるが

dip - 13 Kaidan Heno Kouya 13階段への荒野を抜けて独裁者の野心を撃ちおとせ破裂した心臓に魅かれても僕を走らせるのはスピードなんかじゃなくて痛みだけが新しい世界を映しだすだろう待つように遅れたい 「13階段への荒野」dip SCANCH "13階の女" 彼女…

球婚

一日もはやく私は結婚したいのです 結婚さえすれば 私は人一倍生きていたくなるでしょう「求婚の広告」山之口獏 まるでティーンエイジャーのように恋に恋する日々の中。あわただしく過ぎる日々の泡。僕が一番欲しいものは僕から一番遠いところにある。一番高…

fool on the 夜

Mitski - My Body's Made of Crushed Little Stars毎晩お酒を飲む生活になってきた。そのくせアルコールには弱いので少量でべろべろになる。一人でいるとどうしていいかわからなくなる。その混乱が頻繁に訪れるようになった。捨ててもすぐに溜まる水。その水…

三十手前に詠むエピタフ

moonriders - DON'T TRUST ANYONE OVER 30 昨日の夜 ちょっとしたバーで彼女に言ったぼくはいなくなるよそして冬は 瞳に流れた「DON'T TRUST ANYONE OVER 30」 十代の頃、テレビで大家族の番組を見ていた。その家族の中に非行気味の高校生の男の子がいて、父…

ほらkeeps memories

The Rolling Stones - Fool To Cry - OFFICIAL PROMO 「ああ、あんた、あんた馬鹿よ。泣くなんて。馬鹿者だけよ、泣くのは。なんで泣くの、不思議だわ」http://neverendingmusic.blog.jp/archives/9078636.html 雨が降ると泣きたくなる。時には泣いている。…

みなごろしの緑

Phew - May日記。「今日は良い天気でしたね」で会話が終わることもしばしば。お互いミットを構えて待っているような感じだ。日が暮れて家に帰る。雲が流れているのを見て、まだちょっと焦ってしまう。陽だまりに光る林檎をかじる気になんてならない。 一人で…

夜空に十字架

十字架に帰ろう / 高石ともや (2016年)これは、日記です。散らばったパズルのピースみたいな。今日は5月の快晴でした。五月晴れとは梅雨の晴れ間に使う言葉だとさっき知った。知らないことは本当に知らない。みんなそうなんじゃないの?それにしても、緑が萌…

ミッドナイトラジオ

間違いない、約束しよう。間違いのない約束をしよう。よく考えろ。よくよく考えてみろ。ここから飛び降りるなんて無茶なことだ。そもそも馬鹿らしいことだ。ちょっと小さく見えたくらいで強気になってるのさ。現実と幻の境目で風邪を引きかけている。言わば…

おれの名前には血が通っている。おれは、名前と一緒に生まれた。おれにつけられた名前は一つしかない。誰かが勝手につけた名前でおれを呼んでもおれの血は躍らない。他者は他者の中の心地よい場所におれを居座らせたいのだ。違う。そうじゃない。本当の名前…

陽は高く 黄色い水仙 愛していたよ おれの鎖 かじった林檎 見つめ合ったら 溶け出した 遠くの山に 埋めてきた 星の悲しみ 歌が聞こえる 耳を塞いで あなたが見える 鼓動がにわかに わずらわしい ひとりの部屋で 火を囲む人 読みかけの本 ちぎれたしおり 真綿…

鏡の前で「おまえは誰だと」1000回問いかけてみても僕は気が狂わずに本当にひとりぼっちだと感じるだけだと思う

許せない気持ちが遠ざかったり近くなったり見え隠れしながら生きていくのだろう。僕はまるで銃口を溶接された鉄砲だ。そんなものになんの価値があるのか。作られた意味はなんなのか。自分のことが嫌いになる、それが一番嫌なことだ。心底くだらないことだ。…

彼女のつばさ

彼女はつばさを持っていた 白くやわらかな2枚のつばさ 彼女はどこへでも行けたのに 僕のとなりを歩いてくれた 僕らは夜空を見つめていた 言葉に何の意味があるのか 時には夜のしじまが2人を 1つに合わせて繋げてくれた どこまでも行こうよベイビー どこまで…