2016-07-01から1ヶ月間の記事一覧

僕は真夜中、家を抜け出してパジャマ姿で黒い川を眺めた。そうしてひとりぼっちの中に真実を見い出そうとするんだね。川底には目を閉じた裸の女が沈んでいて、七色の薔薇の花を口にくわえている。流れることも出来ない重さが彼女の悲しさなのかな。魚たちは…

青い春の冷たい雨

病院の診察室から泣きながら出てくる女性を見たことがあるなんて静かでなんて暗く長い廊下だったのだろう僕が1人を決め込んでいたのは、誰にどう説明していいかわからなかったからかせめてこの苦しみにみんなが分かるような名前がつけば楽なのにと思っていた…

シェルターから愛を込めて

君のことを考えるけどまったく検討つかなくなる僕は僕のことをよく分かっていないからだがそんなわからないことが僕の明日に繋がっているたとえば愛についての説明書ばかり探していたんだろうけどそんなもんはないそもそもあらかじめ用意されたものなど何も…

今は朝が好きだ

落ち着いて深呼吸しな誰も、おまえを、しばりつけは、しないだからこそ散歩をしないか僕には風や匂いや空の色が重要な気がする、僕にはとっても街の中を歩いていると「こんなもんか」とうつむいたビルの屋上で街を見渡すと「こんなもんか」と微笑んだ雲の上…

肝心な息継ぎ

JAGATARA もうがまんできない '89 MUSE HALL-5 悩むことなどなにもなかった誰にも告げない誓いを立てた

Nobody Loves You (When You're Down And Out) - John Lennon (Remastered 2010) 想い出が涙を押し出す 僕は雨が降ってれば良いのになと思う 僕はなぜ誰にもなにも言わないのかと思う 愛することが出来たら愛されることを理解できる

エンドレスミラー

僕は僕の偽者か。そんなことを思った。呪いにかかったように泣いて泣いて泣いた。この呪いは僕にしか解けず、また、僕が解くべき呪いだった。僕は良い人なんかじゃない。出会った人たちにかけてきた言葉は、全部自分に言ってたんじゃないのか。僕は、段々自…

7月8日

「どうでもいい」の言葉の後には何もついてこないんだな僕は知らないことを知りたいと思うけれど知ってしまうといい気になってしまうようだ欲張りな芋虫は葉っぱを食い荒らした後、体の重みで枝から落ちてしまう 長い間自分は頭がおかしいと思い続けてきたこ…

7月7日

日に日にセミの鳴く声が増えていく。夏が去ってしまってからより、夏が来た時の行き場所が重要だと思った。年々短く感じる夏に僕は人類の歴史を一瞬の火花のように例え、また宇宙の端っこがどうなっているかを考えた。冷たい水でも飲もう。 夏の訪れはいつも…