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きみがぼくを教えてくれる

自分自身の記録です

僕が知ってる場所

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夜の街を1人で歩くことは思い出すことに他ならない
そうと分かっていて
青い青い色に染められようと
裸で歩く自分がいた
僕の後ろには
貧相なクエスチョンマークがくっついていて
惚れ惚れするような
立派なビックリマークを探していた

僕は使い古した持ち物を捨てきれない旅人
家族や恋人たちが描く素晴らしい絵を見ている
ポケットにはデタラメな数の小銭だけ
絵を描こうにも青と黒しか持ち合わせていない
いつだって消えることはできる、と
心の中でつぶやいて、妙な強がりを見せる
するとクエスチョンマークは、
いつかはみんな消えてしまうと言った
その言葉に悪気は感じられなかった
僕は後ろを振り返らない
まるでそれが掟のように

僕はある1つの街灯に、彼女のまぼろしを見た
誰しもいつかは消えてしまうものなのに
あのとき彼女はその終わりが
目の前にあるかのように話していた
なんの気なしに会いに行っても
いつも彼女はいなくて
話の続きは出来ていないままだ

僕は彼女と絵を描けたらと願う
彼女は白や赤なんかの絵の具持っていそうだし
僕の青や黒い絵の具を良いと思ってくれるかも
そんな微かな希望があるから

汚れた格好をしたおじさんが
コンクリートの壁に
チョークを使って一本の線を書いていた
僕が、これはなんですかと聞くと
おじさんはこちらを見もせずニコニコしながら
私の人生、と言った
僕はメモ帳を取り出し、人生と走り書きした