夕暮れの街(2014)

夕暮れの街 陽が落ちれば 通りに小さな灯が点るよ 空には白い一番星が見つけてくれと輝いている 夕暮れの街 帰り道で子供達がランドセル背負って はしゃぎながら走り抜けてゆく 男はひとり遠い目つき 「また明日ね」子供達は手を振ってる また明日へ僕は僕の…

ぼくはぼくのすべてをやって残りを祈りに使いたい

すべてが遠く冷たくなっていくようなこの感覚を拭えないのさ約束からも 力からも 眼差しから 形からもすべてが遠く冷たくなっていくようなこの感覚がすごく嫌いすでに通り過ぎた風景の残像であるような何年も前に録画したテレビ番組を見てるような透明なプラ…

つけっぱなしのテレビの隣、少し開いたふすまから「もしかして誰にも言えないの?」いや…想像していた自分と違ったことにきまりが悪いだけ。「席を譲りましょうか?」いいんです。立っている方が楽なんですよ。一面一面景色を揃えて次の駅のゴミ箱に捨てる(…

ブルーハーツが聴こえる

ふと開いた本の中からブルーハーツのチェインギャングが聴こえた。ロックにこだわるのとロックに意固地になることは違うなあ。今夜もロックンロールのバイクに乗ってドライブする。燃料は僕次第。

パンク・ロック

パンクって改めてロックを好きになることかなと思いました

僕のI Shall be Released

夕方突然、Bob Dylanの「I Shall be Released」の和訳が頭の中に浮かんだ。以下、僕の訳です。ボブ・ディラン、カバーをしてきた音楽家たちに敬意を表して。また思いつけばまた歌いたい。 なにもかもが変わるのにおまえだけ置いてけぼりなんてないさそれでも…

夢うつつ日記

こんな夢をみた。カウンセラーの先生が泣いている。僕も泣いている。カウンセラーの先生は生まれたばかりのお孫さんの話をしていて、赤ん坊と大人は全然違うんだよ、と言っていた。部屋には西日が差し込み、壁はオレンジ色で先生の顔は陰っていた。目が覚め…

ここはどこなんだろう

昨日とおんなじいつもの部屋だけど 不思議になって思うんだ ここはどこなんだろう 生まれた時から僕は僕だけど たまにわからなくなるんだ 僕は誰なんだろう 忘れられるのがとっても怖いのに 一人になろうとするなんてズルい人だよ 名前を呼ぶんだ、魔法のよ…

薬はいらない、返事をくれよ

夕闇から逃れるように飛び去っていく鳥に見えた夜は大きな口を開けて罠にかかる誰かを待つ遠くなる都会の灯りと目の前の闇の間でもらった手紙をずっと眺めていた 君が美しくなる 昨日の夢の中で君が美しくなる前になにげない話をしたかっただけあの日交わし…

じりじりと炎が

3泊4日の東京旅行へ行ってきた。幼馴染の家に泊まりながらのんびりとしたり、誰かに会ったり充実した旅になった。それでも時間が足りないと思ったけれど。時々街の中で1人になる時間があり、そんなとき僕には東京の街が穴だらけに見えた。浅い穴もあれば深い…

SWEET JANE

"SWEET JANE" The Velvet Underground 超意訳 捨てた石に転んだ スッキリしないぜジャンキーたちは小銭を集めてる街頭テレビにロックンロールバンド来年にはスターになってるかもね塗ろう、好きな色を誰がおれを負け犬なんて呼べるだろうおまえらしくやれよ…

祖父のこと

父方の祖父の身体がだんだんと弱ってきている。80も後半、当たり前と言えば当たり前である。頭は冴えてるし、元気に長生きしていることをすごいと思うしありがたいと思う。去年の末頃に祖父の高校時代からのご友人が亡くなってから祖父はめっきり弱り出した…

イバラのバラッド

「これはある悲しい一輪の薔薇の物語」と言いながら近づいてくる男がいた。花売りなのか語り部なのかよくわからないやつだと思った。スーパーマーケットの入り口には数十冊の"ライ麦畑でつかまえて"がtake freeのポップと共に置かれてる。横にはスプレー缶で…

rock bottom

エンドロール流れたらどんな曲をかけようかきみがいなきゃ味気ないたった1人?嗚呼!ただ1人 ライカローリン生きてたら汗も涙も血も見るときみがいなきゃわからなかった忘れられたい? 嗚呼!忘れない hey hey baby,いつものようにロックンロールと歌ってく…

雲の隙間から黒い手が伸びてきて僕のしっぽをちぎってしまった極彩色のハンカチが何枚も何枚も舞い落ちてくる人々は服を着る意味をなくし「死ぬまで踊り続けて」というタイトルのペーパーバックを片手に街路樹に火を放ち、裸で踊りまくったその様子を見てい…

生きていると、たった1つに憧れるんだ海岸で希望の物が流れ着くのを待ちながら遠くの船に夢を投げていたこの途方も無い距離は手近なものだけでは数えきれない瞬く星は何か言ってるのかと思っていたよ僕にはずっとそう思えていたよ帰り道がわかっているから帰…

僕の狂った半分

僕の狂った半分が歌を歌いたがってる 僕の狂った半分が駄々をこねている 僕の普通の半分が落ち着くんだとなだめる 僕の普通の半分が狂った僕の手を取る 僕の狂った半分も 僕の普通の半分も きみを大事に思ってる きみを大事に思ってる 僕の狂った半分も 僕の…

何も言うことがないその必要を感じさせない考えることもなくなったどんどんのっぺらぼうになっていくなにもない

「死んだら無駄」と左脳は考え「死んだら無だ」と右脳は考え「そんなのNOだ」と身体は怒るが心ここに在らず目は遠いところを見ていたし心地いい音楽を耳にしながらももうなにも言うことがないと口を閉ざしたはて、魂のゆくえとやらは?---------------------…

hey hey,vincent

僕は公園の銅像の横に立っていた身体をまとう青い絵具がなかなか乾かないのでベッドに横たわることも出来なかったそこで風のよく通るこの場所へ来たのだ絵具に触れないよう気を付けながら姿勢を正しなんとはなしに空を見上げては瞬きしていたあまりに暇を持…

骨だけになった夏のお墓に涼しげな眼をした秋がやってきた秋は女で、3人の四季の誰のことも好きではなかった特に夏のことは頭が悪い男だと思っていたがいつも無邪気に笑っていた様子を思い出すとたまらなくなり、ここへきていたただ秋には何も言いたいことが…

そのときぼくは物語の中にいて次のページがめくられるのを待っていた

・ロックとポップとパンクとフォークで日が暮れたからおうちに帰ろう ・遠慮はいらない、やってくれ ・驚いたきみは少女のような顔をしてた ・夜中の誓いは次の朝には忘れてしまう ・散歩するように生きてみたいんだ ・いつかは終わる旅なんだと少し寄り道 …

ばん

誰もいない海辺にボロになった船焚き火のあとに塩のかたまりぼくは白い鳥七色の夢星でできた時計遠きふるさと ピストル ばんばんばんピストル ばんばんばんばんばんばんふるさとに帰る夢をみたのですみんな泣いておりましたぼくの戦いは終わりませんふるさと…

頭がいっぱいになる。音も景色も遠くに感じる。静かなほど怖い。もう一人の自分にベッドに抑え込まれてるように。あるわけないのに自分に罪を感じ始める。ただそれも自己愛かと思うとどこまでいってもきりが無い。僕はなんにも動いてないのに疲れている。ご…

からからの夏(八月大成)

読みかけの本をほったらかしたまま。気の抜けたソーダ水を捨てようか迷って。話半分でうなずき、やっぱり遠くの空を見つめてしまう。淡い雲の合間には、たとえば尾崎豊がいる。阿部薫がいる。チャー坊がいる。ただみんなこちらに背を向けている。なにも言葉…

ふと涙をこぼして 困ってしまう きみきみには きみも知らないきみがいる涙には必ずわけがあって知らないきみはきみに気づいてほしいことがあるはずだ助けたいって思ってるだからきみはきみをあまりいじめないでね

天使分の涙と悪魔分の一生

3羽の天使の影が おままごとをしながら あと1羽の天使を探しているクリスタルの角笛を吹きながら 天国に帰れないままだ僕はその天使分の涙を流す羽の破けた悪魔は 子供たちにいじめられているただ悪魔だからというだけで いじめられていた悪魔は反撃しなかっ…

guns

突きつけられたいくつもの銃口は僕を縛る頭上からは絶えず無数の氷が降ってくるよ考えることをやめてしまった痛みと冷たさの似ていること時間がないのに閉じ込められた羽虫みたいに本能で飛び回るがぶつかってしまうのに命ある限り飛べと絶えず命令する誰か…

見慣れたビルの街並みが いつしか海に変わっていた 波は涙をさらっていった それでも水底に咲いた花は上を見上げ これが最後の歌になるわと 途切れることなく声をあげた ここはひどく透明な世界 見落としたものは沈んでゆく それに引っかかった僕らは沈めな…

月とねむる

静かな夜を自分だけのものにして月とねむる比べてみると小さな手のひらその中に星を集め月とねむる月は何も言わないからね安心してねむってねなにかしてあげられることはないかときみに電話してもねむっているなら出なくていいどんなに話しても言いたいこと…