ほらkeeps memories


The Rolling Stones - Fool To Cry - OFFICIAL PROMO

「ああ、あんた、
あんた馬鹿よ。泣くなんて。
馬鹿者だけよ、泣くのは。
なんで泣くの、不思議だわ」
http://neverendingmusic.blog.jp/archives/9078636.html

 雨が降ると泣きたくなる。時には泣いている。雨は内へ内へと眼差しを向けさせる。家へ家へ。僕は想い出に泣かされてるわけではなく、想い出に泣いてるんだろうなと思う。記憶の園に自ら赴いてそこで涙を流している。もちろん誰もいない。そうやって想い出の鮮度を保ちたいのだろう。愚か者よと誰かは言うか。まあそんなことを今までネガティヴに捉えていたのだけど、そうでもないような気もしてきた。僕には一人の時間が必要で、大切なものだと知った。センチメンタルがブルーだとしたら、もっと透明なものを見つけたい。透明だけど形あるものを。本当はギターもペンもいらない気がする。

洗濯物を干すときより洗濯機の回る音を聞いているときの方が気持ちがいい。洗濯物を干すのはめんどうだけど、そんな生活の中の一つの動作をゆっくりこなせるようになりたいなとも思う。自然体とはなにかなと最近よく考える。僕のことをいつも僕が見ている。それよりも綺麗な景色が見たい。綺麗な人を見たい。言葉に介入されない時間が欲しい。

「また明日」の瞬間にフェイドアウトしていく。と同時にフェイドインしていく。時々暗闇というのが誰かが大きく開けた口の中に思える。そうして誰かが罠にかかるのを待っているような。「神様」と「神様みたいな存在」はちょっと違う。

日々考えていることがたくさんある。流れていくこともたくさんある。嬉しい出来事があった日は時間の流れに傷をつけることが出来た気がする。日付の横に自分の名前を刻めた気がする。考えるべきことというのは実はあんまりないように思う。やるべきことはやっていくのみ。

ところで毎晩一人でご飯を食べているのがなかなか寂しい。犬に会いたい。