トム・ウェイツの夜

きみがリッキー・リー・ジョーンズを聴いてる夜に

僕はトム・ウェイツを聴いてるよ

かっこいいアメ車に女神を乗せて

夜明けのフリーウェイを走る歌

 

おてんばなリッキーのあどけなさ

タバコをくわえて微笑む姿

20歳を迎えたばかりのきみは

浪漫ってなんだって考える

 

酔いどれトムのさびしさは

湿っぽくないさびしさで

まるで子供をあやすための

優しいオルゴールみたいに聴こえるんだ

 

僕はお酒は弱くて飲めないから

シラフできみを思い出す

それはそれで酔ってるのかもね

(水の入ったグラスの氷が、カラン)

 

リッキーとトムの恋が終わって

二人はそれぞれの道を進み

それでも友達のままだったのは

きっとお互いの歌を好きだったからだね

 

恋だけで終わらない恋がある

僕らが見つけたfriend of mind

そこには愛が流れてる

僕らは好きな歌を歌う

僕らの好きな歌を歌う

僕らは僕らの歌を歌う