ペラペラのデスペラード

落ち着いて落ち着いて、きみの脳はこんがらがっていて、ほどくのに時間がかかっている。ほんの数%でも手を休めずに、続けて続けて。きみときたらその時その時の感情を過去と未来にリンクさせ、人生のすべてにしてしまうのだから。なんてこった。もっと冷静に冷静に、そうやって明日を真っ黒に塗り潰して飾っておくなんて損だなあ。損だよ。つまり居心地が悪いってこと。きみはもう少し動けるだろ。きみだってもう少し動けるだろう。デスペラード、そろそろ気づいてもいい頃なんじゃないか。きみが横たわりながら涙を注いだ草花たちは、もう君より背が高く育った。きみが一つも名前を知らなくても、世話をしなくても、草花たちは大きくなった。季節が4つもある。そう、得だとは思わないか。デスペラード。長袖の彼女も半袖の彼女も愛すのさ。きみは。デスペラード。僕が切り取ってあげる、きみを。だからさっさと起き上がるんだ。色は自分でつけるんだ。きみは歩き出すんだ。優しさは優しさのままに、更に強く強く、歩くんだ。デスペラード