Rolled into your room like a rolling stone

3月も半分を過ぎた。あっという間に感じるけど、関東に引っ越してきて1カ月ちょっとと思うと、その割にはいろいろな出来事があったなと長く感じたりもする。引っ越しもすぐに思い立ってすぐに実行したので、まだ体や魂の全部がこっちに移ってきてないような感覚すらある。疲れて昼寝してしまう日があっても、無駄な時間を過ごしたとはあまり思わなくなった。まだよく知らない街の中で暮らすことはそれだけで新しく、脳も絶えず動き続けているようだ。街の中をたくさんの人が通り過ぎていくように、頭の中をたくさんのイメージや疑問、不安なんかが通り過ぎていく。僕はその中で気になることや、大切にしたいことだけをポケットにしまう。手で形を確かめながら、たまに取り出して見つめながら、そのことについて考える。考えなきゃいけないことは、実はそうたくさんはないんだと思う。考えなきゃいけないことを考えられるうちに考えておかないと、時間はなくなっていくように思う。そうして時間についても考える。自分のために行動しだすと、途端に時間が惜しくなってくる。自分で砂時計を逆さにしておきながら、自分で焦っている。それから駅に向かったり、誰もいない空き地で街を眺めたり、晩ごはんの材料を買いに行ったりする。そんな時は考えるのをやめにする。ほんの数分で寝てしまう夜もあれば、不安で何度も起きてしまう夜もある。そんな時は自分に「どうしたい?」と問いかける。冷たい水を飲むのもいい。裸足のままサンダルを履いて、ちょっと近所を歩くのもいい。やりたいようにやればいい。話したいように話せばいい。そうやって紡いだ毎日が、いつか今よりも幸せになるといい