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きみがぼくを教えてくれる

僕は僕を記録する係です

夜が破れて

犬の散歩ではなく犬と散歩、なんだ 海を見るのは好きだったが山を見るのも好きになった 父や祖父には道端の植物や鳴いている鳥の名前がわかる 僕にはまだわからない 音楽も人の声もいらなくなる時がある そんな時は風に吹かれるためだけに風に吹かれるといい…

教室

授業で誰かが描いた絵を僕はすごく良いと思ったんだけど みんな馬鹿にしていたから僕も馬鹿にした 授業で誰かが書いた作文を僕は好きになったけれど みんな何も言わないので僕はおかしいのかなと思った 僕はまるで呪いにかかっているようだった それも自分で…

kyoto

4つの季節のメリーゴーランドがくるくる回る 朝の雨降る京都に傘はいらなかった むかし本で読んだような風景 小説に似た事実 「開始5分前です!」時速80kmで市外へ出たら始まった始まった 僕はここにいないんじゃないかと思うけれど たしかにいたし、いるし…

「YAYOIちゃん」 YAYOI KUSAMAさんは面白い。ロクに知りもしないくせにそう思う。 ロクに知りもしてなくても面白さがわかるとも言う。 何となく僕はYAYOIちゃんと呼んでいる。YAYOIちゃんは何百年も生きたいという。 テレビの特集で見たYAYOIちゃんの喋って…

ぜろ

真夜中の水族館内を僕は歩いている。 仄暗い水槽の中を泡がブクブクと上昇していく。 目を見開いた魚たちがゆっくり泳いでいる。 僕は一番大きな水槽の前に座り込み、魚たちに問いかけたが 魚たちは知らんと言った。だがウロコ一枚一枚の価値を教えてくれた…

日付変更線をまたいでいる

頭が冴えている感覚がある。しかし自分で調節出来ない。 だから僕は目をパッチリ開けてヨイショと日付変更線をまたいでいる。 「蛾」 蛾という漢字がなぜ虫へんに我なのか考えた。 蛾の羽の模様というのは強烈に独特で、まるで見てくれと言わんばかりである…